医療事務の仕事は安定していて人気がありますが、経験のない方にとっては覚えることも沢山あって、処理の正確さも求められるお仕事です。
特に患者さん達のカルテを元にしてレセコンを作成する作業は、結構負荷のかかるお仕事です。
レセコンに必要事項を入力していく作業は、慣れるまではなかなか難しいかもしれません。
レセコンは、様々な機関や組織にも影響を与える大事な書類ですから、間違いのないように作業をしたいものですね。
最近は電子カルテに連動させて、簡単にレセコンの管理が出来るシステムもあるようですので、そのようなシステムを導入してミスをなくしていくというのも一つの手段かもしれません。
特に人員不足で悩んでいる医療機関などでは、こういったシステムを利用することで効率よく処理を進めていくこともとても大事なことです。
働き方改革も進められていますので、なるべく業務を効率アップしていきたいものですね。是非一度、こういったシステムの導入も検討してみてください。
医療機関では診療ごとに医療費を算定しますが、金額ではなく点数で計算するのが特徴です。
医療事務は民間資格ですが、それでも資格として存在するのは診療内容や薬の処方など、すべての項目に対して算定する点数が変わってくるためで、独自の計算方法を知っておく必要もあることから、独学で習得するのはかなり大変です。
医療機関では受診した患者一人一人に対して、各健康保険組合へ窓口負担で支払われた金額の残り分を請求するために月に一度、診療報酬明細書を作成します。
通称レセプトと呼ばれるこの書類は、これまではカルテを見ながら手書きで行ってきましたが、この20年ほどの間に急速に普及が進んだコンピューターのおかげで、医療機関専門のレセプト作成用のコンピューターであるレセコンが普及しました。
これによって手書きをするのではなく、レセコンによるレセプト作成ができることで事務処理にかかる時間が大幅に短縮されることになったのです。
とはいえ、レセコンの操作には医療事務の知識は不可欠ですので、勉強自体は必要といえます。